相場展望~オリンピック変節・6月30日号
オリンピックは国・人種を越えた平和の祭典であるべきでした。残念な事に最近は金にまみれ、国家権力を誇示する為に不正が横行するようになりました。サッカーのワールドカップでは開催地誘致に多額の金が流れ、審判まで韓国・中東諸国などは買収しています。オリンピックも大同小異、桁違いなコンサル商売が横行しています。東京五輪は素晴らしいプレゼンテーションだけで決まったのではなく、シンガポールにあり、ブラック・タイディング社に1.6億の払い込みがされた事が明らかにされました。これはヤクザ資金ともかかわりが深い電通工作の一端でしかなく、実際は10倍のお金が動いてます。東京五輪の工事の一部は大手ゼネコンに紛れてヤクザのフロント企業が受注する為の工作が早くもされているのです。
ロシアや中国といった共産主義国家はオリンピックを国威高揚の場と考えてて、西側資本主義諸国に負けない為には違法スレスレのドーピングはやるし、選手育成の為の国家のバックアップは異常な物があります。中国がドーピングで捕まらないのは、漢方の調合を巧みにしているだけに過ぎません。ドーピング問題で参加が危ぶまれているロシア選手に対して、個人での参加の余地を与える救済処置を考えるとか、陸上以外のすべて選手を排除するという議論までされています。オリンピックを牛耳る勢力の嫌がられせです。
8月にはブラジルのリオでオリンピックが開かれるというのに、ジカ熱問題も豚インフルエンザ問題もまったく解決されず、開催地であるリオデジャネイロ州は資金不足から財政非常事態宣言をし、870億を国から引き出しました。開催地にすべての負担を押し付けるブラジルの異様な姿も浮き彫りとなりました。ブラジルオリンピックはBRICsが日の出の勢いの時に誘致したものの、ロシアはウクライナ問題で西側の制裁を受け沈没、中国はごまかし続けるだけで巨大な不良債権処理がもはや不可能となっています。ブラジルは国債の格下げをされ既にジャンク債扱い、唯一防波堤であったインドは、優れた中銀総裁ラジャンの続投を認めず、ラジャン退任後の9月以降は世界的混乱が間違いなく起きます。北京オリンピックを機に中国不動産バブルが破裂したように、ブラジルオリンピックを機にして新興国危機が起きましょう。