相場展望~拉致の理由
平成26年6月12日号(相場展望~拉致の理由)
ベトナム戦争は1960~1975年の長きに渡って続けられました。この時世界には同じ民族でありながら戦争状態の3つの分断国家がありました。東西ドイツ・南北ベトナム・南北朝鮮です。ベトナム戦争には北ベトナムには北朝鮮義勇軍が参加し、ミグ17戦闘機でアメリカを苦しめました。韓国軍は虐殺・強姦有らん限りの悪行を尽くし、間の子のライタイハンをたくさん作り、軍人の地位を貶めました。今なお、日本を苦しめている北朝鮮による拉致問題はこの時期に集中して起きたものです。犯罪国家北朝鮮による拉致という観点で物を考えるとその意図は見えなくなります。北朝鮮には日本人や韓国人を拉致するそれなりの理由があったはずです。
日本株が大天井を38957で打った1989年はベルリンの壁が崩壊し東西ドイツが実質統一された年でもありました。時の総理大臣中曽根康弘は、朋友レーガン米国大統領に日本はアメリカの不沈空母となると言って憚りませんでした。ソ連の地盤低下が、日本の強大化を次第に米国に恐れさせた結果がバブル崩壊であったと考えられます。
亡くなった小野田元少尉が、ベトナム戦争に向かう米軍機をみかけると、いよいよアメリカは日本に追い詰められたと考えたように、北朝鮮は日本が忘れた大東亜共栄圏作りの為の戦争としてベトナム戦争に加担していたかもしれません。日本を自国陣営に引き込むには拉致による多数の人質が必要だったのです。南シナ海での中国の蛮行に、ベトナムもフィリピンも大東亜共栄圏の幻影を呼び起こされました。彼らはアメリカ軍など本心では求めていません。日本の強い自衛隊の復活を求めているのです。
硫黄島で遺骨収拾・靖国参拝、英霊に後押しされて、安倍首相は北朝鮮の拉致問題解決に乗り出しました。朝鮮総連ビル売却・送金制限・総連幹部出国制限・万景峰号入港禁止様々なカードを手にして、有利に交渉を運びつつあります。最大のメリットは、金融支援を餌に北朝鮮カードを中国から奪い取った事にあります。韓国からも北朝鮮核カードを奪い取りました。金正日は日本人だったという本もありますが、事の真偽はともかく、敵(中国と韓国)の敵は味方であるという私のかねてから軍事戦略と合致します。
ご両親がご健在のうちに横田めぐみさんを返してほしい、それ以外の複数名は既に話がついていると聞きます。騙され続けた過去と今の最大の違いは、日本が大東亜共栄圏に再度目覚めつつあるという事です。