相場展望~ノーベル賞雑感・10月27日号
東工大の大隅良典氏がオートファジー理論でノーベル賞医学生理学賞を受賞しました。昨年の大村智氏は寄生虫の特効薬で、2012の山中伸弥氏はips細胞で同賞を獲得しています。日本の医学が世界最高峰に評価されている素晴らしい事です。同賞の日本人候補は今年はたくさんいて、オポジーボの元となった本庶佑氏のPD-1も有力視されていました。大隅博士が受賞したその日にオポジーボの特別薬価引き下げ記事が並列して書かれる複雑な気持ちです。
日本人のノーベル医学生理学賞はこれで4人目、物理学賞受賞者は11人、化学省は7人、文学賞で2人、平和賞で1人と都合25人もなりました。アメリカは2015年までに250名も受賞者を出し、ついでイギリスの78人、ドイツの69人、フランスの31人に続く日本は5番目です。ただし2001年以降の受賞者数ではアメリカの55人に続く日本は2位の15人で、まさに自然科学分野の最先端を両国が位置する事を示しています。戦前の北里柴三郎氏などは人種的偏見から医学賞をとれなかったともいわれており、2001年以降の日本人に対する高評価は素直に喜んでいい事と思います。
ノーベル賞受賞者数を見れば、中国や韓国の日本への敵対意識の根源は嫉妬であるとわかります。日本人は25人もとったのに、韓国は金大中の平和賞のただ一度、中国は2010年の劉暁波の平和賞が最初で、2012年の莫言の文学賞、2015年マラリア治療薬で屠呦呦がとりましたがたった3人です。中韓が評価されないのは、コツコツと地味な研究を続ける土壌がない為です。韓国はハイテク産業はすべてリバースエンジニアリングモデル手法、中国も中枢技術はなく日米欧のパクリばかりです。中国は自分にノーベル賞をくれないなら、自分で作るとし、ノーベル賞の賞金9500万に対抗して2億5000万も出す世界文明賞、1億も出す未来科学賞を対抗して創設して自国民に授与しました。悲しい、さもしき国です。もっとも日本からノーベル経済学賞は50年待っても出ません。消費税増税が正しいなどいう戯言の財務省ヨイショの学者ばかりだからです。