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相場展望~オランダを見倣う 2019年/12/26号
年金制度が確立している国は少なく世界で37ケ国しかありません。その制度の効果と持続性に疑義を持たれている日本は37ケ国中31位の評価となっています。年金の運用利回りを経済成長率を2%上回る4.5%を想定していますが、国債の金利を下げ過ぎた結果実現不能です。また政府は年金受給者に対して死ぬまで支払いを約束していますが、給付削減の為の物価スライドがデフレによって機能せず、年金受給者が過剰な給付を享受している分、若い世代の負担を過大にしています。
年金ランク1位のオランダは確定支出で現役世代の年金負担を増やさず、平均寿命に合わせて年金の支給年齢を変動させる仕組みとなっています。オランダはペイバと呼ばれる海面より国土の1/3が低い土地です。干拓された所でチューリップやパプリカなどの農作物を作りました。農作物の輸出は全土で九州位の土地しかないのにアメリカに次いで第二位です。必然GDPの輸出依存度は66%と世界一ですが、IT製品の輸出に58%も依存する台湾・44%も依存する韓国と比べると、景気の荒波の影響を受けにくく、はるかに健全です。
日本のGDPの輸出依存度は15%前後と低く、観光収入依存度7%を足しても22%しかならず、内需大国です。内需大国なのに消費税を増税して、輸出戻し税の形で輸出企業に還付する愚策を繰り返して、国民生活の足を引っ張り、デフレを加速させています。年金制度も失格、徴税制度もバランスが悪く、官僚はバカの集まりです。
世界の覇権をとった国を歴史順に並べるとスペイン・ポルトガル・フランス・オランダ・イギリス・アメリカです。新大陸からの略奪の歴史のスペイン・ポルトガルは参考になりませんが、後の4ケ国の共通点は、覇権維持の最大の目的が国民を豊かにする事であった事です。大日本帝国の失敗は兵卒を疎かにした事であり、今の日本の政治の失敗も庶民を道具にして、大切にしない事です。
(実践チャート指南)
日経の昨年の12/26は18948の安値まで記録しました。日本市場が年末年始の休みの間にアップルの予想以上悪い決算をきっかけに、為替は海外で105円台までの円高となりました。翌年の大発会は日経は19241を安値にして、3/4の21860まで棒上げとなりました。フラッシュクラッシュが起きた原因はFRBの年末の資金供給が十分でなかった為でしたので、パウエルは今年は12月初めに53兆円も供給をすると表明し、それがNYダウの28608$乗せを促す結果となりました。
来年の大発会は今年と真逆の事が起きる読みです。不要な資金供給の借り手はヘッジファンドが主体である為に短期売買に徹する事で1月以降反対売買が出やすい。また例年10~12月に起きる米国市場のタックスロス・セリングが今年は右肩上がりの相場に終始した為に、年内は利確定せずに、年明けに利確定の時期を延ばす投資家が多い為です。
日経の月足は24448~18948まで二段下げをし、18948以降の月足二段上げが続いています。直近9月からは四か月連続陽線4陽連です。この上昇のポイントは、月足と週足の引け高値で24120以上を取れるにあります。ここを取れない限り月足二段下げ3度目が出たトップ24448は抜けません。ただし。月足4陽連が売りになるには、月足で上から被せてくるか、陽陽引っ掛けの足となり、12月引け値よりも下で寄り陰線を引くかいずかです。私はわずかに24091寄り上で寄り、被せてくる展開を主に予測します。
NYダウの月足二段下げは、リーマンショックの安値以降、18351~15370と26951~21712の二度です。27398$のトップから月足二段下げとならないと波動は下に転換しません。
2度目の月足二段下げの安値21712$からは、波の重なりのある5波動の上げで、エンディング・トライアングルと言われる形です。
上昇完了共に起点の21712$に収束する足です。25743$から最終e波月足の連続上昇となっています。次に月足引け値で反落となるには
やはり28608$より上からの被せが理想的な足です。
21712~26695~24680~27398~25743~28608
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