相場展望~仮想敵対国の違い・9月29日号

相場展望~仮想敵対国の違い・9月29日号

李承晩ラインで韓国は竹島を不法占拠しましたが、本当の李承晩ラインは対馬と九州も韓国に寄こせというものでした。実際に対馬に攻め入る為に釜山に集結していた韓国軍に対して、残地諜者として北朝鮮にいた金日成(畑中理)が祖国の危機を救うべく南下して韓国に攻め入ったのが真相で、慌てて李承晩は引き返しました。韓国の仮想敵対国は今も日本であり、北朝鮮ではありません。北朝鮮の度重なるミサイル・核実験を受けて、在韓米軍に地上型ミサイル迎撃システム(THAAD)の設置を認めました。アメリカの目的は在韓米軍だけの自衛にあり、韓国を守るつもりはありません。朝鮮戦争では5万人近い犠牲者をアメリカは出しましたが、それは韓国の要請を受け北上して攻め入った時に中国軍が突如乱入した為で、それに対してマッカーサーは核爆弾を使う事を要請したのに、トルーマンが許可しなかった事が原因でした。

日本にとっての仮想敵対国は中国ですが、アメリカにとってのそれはロシアであり、それがいつも日本の戦略の邪魔になっているのです。日本としては中国とロシアを分断する上で、ロシアと親しくした方が有利に決まっています。安倍首相がプーチンとの個人的つながりがを生かして、70年結ばれていない平和条約締結と北方領土痛み分けを急ぐのは、中国が隙あらば、尖閣のみならず沖縄まで狙っているからです。

ロシア国営電力会社への340億出資 おおいに良し、ロシア石油最大手ロスネフチへの1兆円出資 おおいに良しのはずですが、ロシアを仮想敵国とするアメリカが常に邪魔をしてきそうです。3島返還でまとまる話を4島一括でなければだめという横やりも出してきましょう。石油を戦略的武器としてロシアいじめに使っている見地からもロスネフチ出資にはまったをかけるはずです。

アメリカのトンチンカンな対中政策の元は、ロシアを敵対視するあまり、ロシアと中国を分断するのに中国と親しくすればなんとかなるという誤った理解からです。アメリカが朝鮮戦争の時の原点に返って、中国の本質を理解する事がなによりも必要です。

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