相場展望~女帝の時代・7月14日号
自然界においては雌雄同体の生き物もありますが、山火事・飢饉などで個体数が急減すると雌雄異体の生き物は不思議と雌の子供が増えるものです。子孫をなんとか残そうとする自然の摂理といえます。これは人間も例外ではありません。
日本の奈良時代は6人の天皇のうち3人が女帝でした。飛鳥時代から数えると推古・斉明・持統・元明・元正・孝謙と6人もいました。疫病がはやり、長屋王の変・藤原広嗣の乱・橘奈良麻呂の乱・藤原仲麻呂の乱と世の乱れの時でもありました。奈良時代は天智天皇を祖とする皇統に変わった時代でもありました。持統も元明も天智天皇の娘、元正は元明の娘でした。孝謙天皇は宇佐八幡のご託宣で弓削の道鏡に皇位を譲ろうとしましたがそれは叶いませんでした。鎌倉時代も北条政子が頼家・実朝と我が子二人を失う政変の中で、無能な頼朝から北条一族執権の時代へと導きました。
海外でも政変の時は不思議と女性のヒーローが現れます。ジャンヌ・ダルクはその代表とも言えましょう。乱世には女性の指導者が自然と求められるのです。イギリスの首相にメイがなりましたが、アメリカ大統領にもヒラリー・クリントンが選ばれる可能性は高いと言えます。日本では東京都知事選挙に小池百合子氏が自民党の公認を得られぬまま立候補しました。時代を読む事ができない石原伸晃には公認をして、参議院選挙の応援に向かわせれば5人以上のさらなる当選者を出せたはずという読みなどはできるはずもありませんでした。舛添に続き、元岩手県知事の増田寛也は親中親韓にたわけ者です。これを推薦する時点で石原の無能さは国益を損じるレベルです。
私は東京都民ではありませんから、これ以上の主張はいたしませんが、歴史の流れだけで論ずるなら小池百合子女史が都知事になってしかるべきです。参議院選挙で当選した元ニュースキャスターは蓮舫・杉尾秀哉・真山勇一・古賀之士すべてが民進党でした。そして民進党は都知事選に鳥越俊太郎を担ぎ出しました。マスコミは左翼思想に毒されており、健全な世論形成とはとても思えません。マスコミが愚かな国は国民も投資家も愚かになるとはウォーレン・バフィットの言葉です。