かるたはポルトガル語語源で、英語のcardに相当します。日本ではいろはかるたは47枚、花札は48枚で1月から12月の季節を表します。欧米ではカードゲームというと、コントラクトブリッジかポーカーを主に示し、私たちがよく使うトランプという言葉はブリッジの切り札という意味です。トランプは13×4の52枚にジョーカーを加えた53枚で作られ、エキストラジョーカーを入れ54枚で売られています。トランプのスーツは四季を表し、ハートは春、ダイヤは夏、クラブは秋、スペードは冬を表します。52×7は364でほぼ1年、ジョーカーをたして365日、エキストラジョーカーはうるう年対策です。

ドル円のCMEの建玉数は日本流では1枚2枚と勘定しますが、欧米はコントラクトと数えます。コントラクトとは契約という意味で、コントラクトブリッジとはたとえば、切り札（トランプ）をハートにして11トリックとるとかオークションをして2人1組4人でやるゲームです。相場用語のビッドとかコントラクトの起源は大半がカードゲームに由来します。

アメリカ大統領選では当初泡沫候補と言われたトランプ氏がスーパーチューズディを終えても、なお共和党でトップを独走しています。移民国家アメリカで人種差別発言は禁句ですが、それは白人の思っている本音を彼が語るので共感を呼びます。メキシカンは強姦犯罪が多いのも事実ですし、イスラム教徒はアメリカに入らない方が平和です。トランプ現象は1980年のレーガンを彷彿させます。二流役者にしかすぎなかったカリフォルニア州の知事がなぜ勝ったかは、無能なカーターがテヘランからの人質救出に失敗し、人々が強い大統領求めたからです。シリアにしても南沙諸島にしても無能なオバマに皆が辟易としています。

軍産複合体は民主党政治が続くと、戦争が起きずに儲からないので、ヒラリーつぶしにメール問題をしかけましたが、メール位しか攻撃材料がないほど完璧です。民主党はサンダースというユダヤ系上院議員が善戦していますが、クリントンでほぼ決まりでしょう。1年も選挙戦をすれば最後は理性を伴った投票をすると誰もが考えますが、選挙はムードに流されやすく、自作自演のテロでもしかけられればひとたまりもありません。トランプはまさにアメリカの切り札なのかもしれません。