相場展望~東芝とシャープ・2月4日号

相場展望~東芝とシャープ・2月4日号

かつて、山口組のフロント企業が踏み倒した不良債権を大量に抱えた関西地区の銀行を一つににまとめ上げ、りそな銀行に一手に背負わせて、それに3兆円を超える公的資金を投入して救済する事が起きました。りそなは信託業務を兼営する大和銀行とあさひ銀行(旧協和銀行、旧埼玉銀行の合併行)との合併により誕生しましたが、近畿大阪銀行も奈良銀行もすべて吸収されました。りそなの闇を追及した公認会計士は自殺?・植草一秀はありもしない痴漢容疑でマスコミから抹殺されました。りそなはJR東の副社長であった細谷英二が公的資金約2兆円を使い切るかたちで不良債権の大幅な処理を断行し、その後は着実に資本の増強などを行い、3800億円の大幅黒字にこぎつけ、3兆円規模の公的資金投入の返済に目処をつけました。

今、これと同じような事が東芝とシャープで行われようとしています。シャープは108円まで売られましたが、売り上げ2.7兆円もある会社です。柱の液晶会社を分社してジャパンディスプレイに統合させます。家電事業は東芝との間に統合させる構想です。東芝は189円まで売られましたが、連結では6兆円・単独でも3.2兆円も売り上げがある会社です。まともに考えると両社は倒産の道を歩んでいる事になりますが、東芝は単独で3.5万人・連結で20万人もいる会社、シャープは単独で1.7万人・連結で5万人もいる会社ですので、これだけの人々を路頭に迷わせる訳にはいきません。東芝の再建には世界二位のシェアをもつフラッシュメモリー事業と原発を含む発電事業の軸を残し、画像センサー部門はソニーに売却・医療メディカル機器は富士写真に売却・パソコンは富士通に統合という具合に余力のある他社に吸収させる方針です。

両社がここまで追い込まれたのは、特許料の支払いをまともにしない、類似品を作る中国・韓国の秩序なき価格競争にあります。家電業界は、オンリーワン・ナンバーワンの商品を抱えていないと存続が難しくなっています。銀行の立て直しはできても、家電の立て直しは、ルールなき近隣諸国との兼ね合いでかなりの難題です。

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