相場展望~御嶽山噴火

相場展望~御嶽山噴火

平成26年10月9日号(相場展望~御嶽山噴火)

木曾節では『夏でも寒い、よいよいよい』と歌われた3067Mの御嶽山が噴火しました。山岳信仰では富士山・立山・大山と並ぶ霊峰です。頂上には御嶽神社があります。神社の呼称はミタケと呼ばれる方が多く、山の呼称はオンタケサン・ミタケサンなどいくつもあります。全国で23の御嶽山があります。登山の最短ルートでも上り3時間・下り2時間の5時間が必要です。こんな山が爆発したら、生きて還るのは容易ではありません。

気象庁は水蒸気爆発なので、爆発の予測はできなかったと会見しましたが、火山性微動は爆発の1週間前に一日52もあったですから、明らかな責任逃れです。データを明らかに改竄して公表した箇所も2つありました。私は大学生の時、雪稜山岳会の会長の家と実家が近く、よく登山やスキーを共にしました。雷雲が出た時や硫黄の匂いが強く感じる時は頂上が近くても、下山を最優先しろと教えられました。御嶽山爆発の1週間前に登った人は誰かしら異変に気づいて、警告したと思いますが、紅葉時期の観光収入が優先されました。最近はヤマガールが増えたのに象徴されるように登山ブームですが、天候図を読み取る人は皆無で、等高線地図も持たずに入山する人が大半です。

チベットやネパールなどでは8000M級の山は登るものではなく、拝むものです。日本でも昔の人々は山の神の怒りを畏怖し、従順でした。噴火などが起きた時は神域を侵した罰と考えました。ロシアやイスラムを目の敵にして、石油・天然ガス利権のさん奪ばかりを考える欧米、エボラやデング熱の細菌兵器を撒き故意に人口減少を計る人々、山ならずとも神の怒りを買うような事ばかりしています。地球温暖化防止をする為の京都議定書に署名をしなかった大国はアメリカと中国でした。経済成長がCO2削減で妨げられるとして判を押しませんでした。中国大気はどんどんと汚染され、マスクなしには歩けない、人が住めない所となりました。

今頃になって、米中に特別な責任があるとオバマは言いましたが、この3年間で地球の気候は取り返しがつかないほど大変動しました。砂漠化が一部で進む一方で、洪水は世界各地で頻繁に起き、台風・ハリケーンは凶暴化しました。米中両国は戦争好きであり、世界を不穏にしています。この世に神様が在わしますならば、必ず両国には罰が下されるはずです。霊峰の爆発は両国に距離を置きなさいという神の警告でありましょう。

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