相場展望~スコットランド独立

相場展望~スコットランド独立

平成26年9月18日号(相場展望~スコットランド独立)

イギリスはイングランド・スコットランド・ウェールズ・北アイルランドからなります。クロムウェルという殺戮好きの人物によって統一されましたが、それぞれの国には王がいます。北アイルランドの有名人にはウォルト・ディズニー、スコットランドの有名人にはカーネーギー・コナンドイル、ウェールズの有名人はロイド・ジョージです。それぞれの地域は誇りを持ち、ラクビーの試合の対抗意識は相当なものです。OO7の主役はそれぞれの地域の出身者を順に出します。ショーン・コネリーはスコットランド、ロジャー・ムーアはイングランド、ティモシー・ダルトンはウェールズという具合です。ピアース・ブロスナンは北ではありませんが、アイルランドの出身者でした。

北海油田の権益の割りには地域配分が少ないと不満を持ったスコットランドが独立騒ぎを起こしました。投票は9/18にその是非を問います。ポンドはドルに対して急落しました。スコットランドはポンド圏からの離脱まで求めていませんが、イングランドは独立するならポンドは使わせないとしています。日本ではシーザーと言われる事が多い、カエサルが著した本に『ガリア戦記』があります。ガリアとは今のフランスあたりです。ローマ帝国がガリアを征服した時の話です。ヨーロッパは中央アジアから移動してきた様々な民族が次々と征服される歴史があります。最初に移動してきたのが『ケルト人』です。最初にアルザス・ロレーヌ地方中心に移住し、東ヨーロッパからフランス・イギリス全土のまたがる広域に住みました。そこにゲルマン民族の大移動があり、フランス・スペイン・イギリスに押しやられました。後にローマ帝国によって征服された所がフランス近辺でした。

日本と韓国の玄界灘は200KMの距離がありますが、イギリスとフランスの間のドーバー海峡は泳いで渡れる距離です。イギリスの中ではイングランドとウェールズがローマ帝国の支配を受け、後に統治を放棄した時にアングロ・サクソンが入り込みました。イギリスからかつて独立しようとした北アイルランドも今回独立しようとしたスコットランドも共にローマの支配を受けなかったケルト民族の地域でした。男なのにスカートをはき、バグパイプを吹くのはその名残です。ケルトの血が民族自決を促したのです。

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