相場展望~スポーツと相場

相場展望~スポーツと相場

平成26年7月3日号(相場展望~スポーツと相場)

スーパーボール指標というものがあります。その年のプロのアメリカン・フットボールの年間第一位を決めるスーパーボールの決勝で、NFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)のチームが勝つと、相場は上昇し、AFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)のチームが勝つとその年の相場は下降するというものです。その的中率は過去47回中38回も当たっており、確率では81%です。リーマンショックの年はどうであったかというと言うとNFLのジャイアンツが勝ったのに大暴落でした。今年のスーパーボールはNFCのシアトル・シーホークスが圧勝していますので、相場の上昇確率は高いという事になりますが、リーマン・ショックから6年目というサイクル理論では暴落です。

サッカーにもワールドカップ・ブラジル指標というものがあります。スーパーボールは毎年行われますが、ワールドカップは4年毎ですので、ブラジルにとっては大事です。ブラジルは過去19回出場中5回優勝をしており最多です。日本で開催された2002年には優勝したので、4年間ブラジルのボベスパ指数は上昇し続けました。ちょうどBRICsの一角として新興市場人気の恩恵を受けました。しかし2006年と2010年は共にベスト8で、共に景気は下り坂、現在に至るまでマイナス成長です。

リーマン・ショック後のアメリカのQE政策で、一時BRICs諸国へは緩和マネーが流れ込みましたが、2013年にFRBがQEを縮小すると伝えてからは、新興国には逆風が流れています。BRICsの他の国をみますと、ロシアはウクライナ問題で株価が叩かれ、中国は明の時代の領土主張をしだし、他のアジアの国から警戒され、さらに隠し続けてきた不動産バブルが崩壊する兆しです。これらの一連の流れからはブラジルは優勝できず、経済も後4年間低迷となりそうです。フットボールとサッカーでは真逆の結果となり、都合の良い解釈をすれば、新興国株価売り・米国株価回帰というものになります。

スポーツ指標よりも、より確実なものは米国10年債の3%乗せ警告ルールです。過去調べてみますと、米国10年債が3%に乗ると、必ず新興国危機が起きます。安全資産が3%もする時、無理にリスクテイクする必要がなく、新興国から米国へと資金が引き上げられるからです。ドバイショックの時もしかり、年初のフラジャイル・ショックの時もしかりでした。日本国債も日銀のコントロール下にあっても米国債の上下に釣られます。注意すべきは常に米国債3%乗せです。

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