相場展望~国家の一生

相場展望~国家の一生

平成26年4月3日号(相場展望~国家の一生)

十二支の元は植物の発生(種子の子)繁茂(草冠をとれば戌)から生命が伏蔵されるまでの様を表します。四書五経の一つ、易経は自然・人生流転の様を陰陽64で表した行動の指針となるものです。一番強い卦とされる乾為天の上項は登りつめた龍は悔いありとするように、繁栄衰微の循環を説きます。まさに生々流転です。人の一生も誕生から成長そして死へと至るように、国家も誕生・成長・停滞を経て崩壊の道を歩みます。二つの世界大戦の勝者となったアメリカもベトナム戦争やリーマンショックでは崩壊へと至りましたが、基軸通貨国の強みを生かし、債務条件を引き上げ延命処置をとり続けています。今やシェールガス革命で新たな誕生を演出していますが、シェールガス・バブルが弾ける時こそ、アメリカの崩壊の時となりましょう。欧州を見れば、ユーロ誕生から崩壊へと至る期間があまりにも早く到来しました。世界の工場と一時持て囃された中国は既に成長を終え、停滞の時期に入っていて、理財商品による崩壊の時を待っています。

私がかつて、ロシア危機を予言して当てたのは極めて簡単な理由からです。ロシアの短期国債の利回りが25%もしていたからです。3~5年国債に100万円を預けると4年で倍になる理屈です。そんなうまい話はあるはずもなく、国家が破綻状態と見破りました。中国では、公定歩合は低く抑えられていますが、それにそったレートで貸し出す金融機関などはありません。当局の指導があり、まともに貸せないから、年利で13%もする理財商品を通して貸し出す事となります。100万円で1年間で13万もの利子がつく、利息もゼロ金利に近い日本では考えられない事です。旧正月の祝い、春節で日本に買い物に来た中国人はたくさんいました。乾杯ならぬ肺をきれいにする換肺ツアーがたくさん組まれました。日本に来た中国人は気前よく、空気清浄機やブランド品をたくさん購入したのは、利息分で自分が豊かになったと錯覚したからです。

1月28日にトルコが通貨防衛の為とはいえ、翌日物金利を12%にしました。日本ではヤクザ金融の言葉に十一というものがあります。10日で1割の利息は、最初から相手の破綻を予測し、資産を取る手段です。トルコはこれよりも酷い、破綻しているのです。もちろんフラジャイルと呼ばれる、トルコ・南アクラスの破綻では世界は揺らぎません。真打ちは中国しかありません。

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