相場展望~平和賞大統領

相場展望~平和賞大統領

平成26年2月20日号(相場展望~平和賞大統領)

ノーベル平和賞を受賞したアメリカ大統領は4人います。セオドア・ルーズベルト、ウッドロー・ウィルソン、ジミー・カーターそしてバラク・オバマです。ルーズベルトは日露戦争をポーツマスで講和させた位しか功績はなく、受賞適格者ではありませんでした。ウィルソンは国際連盟を設立しながら、当のアメリカが入らない間の抜けた大統領でした。カーターは冷戦の最中で人権外交を推進し、イスラエルとエジプト間を取り持つキャンプ・デービット合意、パレスチナ国家の容認をしましたが、イランのアメリカ大使館の人質救出の失敗、ソ連のアフガン侵攻を許すという具合に弱腰無能大統領と皮肉られました。アメリカ大統領はカーボーイよろしく、自分から見て、秩序がないと思った国にいきなり爆弾を落とすようでなければ勤まりません。

オバマは同盟国のイスラエル・サウジアラビアそして日本を軽視していて、日本以外のアメリカ離れを引き起こしています。アメリカは世界の警察にはならないと公言しました。米ソ冷戦に勝利し、G7にロシアを引き入れG8にした頃は、アメリカの一人勝ちといえるG1天下でしたが、身勝手な中国を入れるG20にしてからは、実質何もまとまらない、牽引する国がないG0の世界となりました。3月には野心旺盛な中国との間に米中首脳会談を開きますが、同盟国日本に軸足を置かないのは不安の限りです。一方の習近平も軍部の掌握も十分にできていない無能主席であり、江沢民一派の中途半端な粛清で、反感を買い、実質中国は分裂状態です。

米軍は中東から引き上げ、アジアに軸足を移したとされますが、2014年年頭教書では、東アジアの発言はゼロ、中国に注意喚起すらできない無能ぶりをさらけ出しました。中国は韓国がもたらした自衛隊の監視技術のすごさに戦意を喪失、口では騒ぎ、尖閣に近づく威嚇行動をしても、日本への過度な挑発行為は禁止しているほどです。在日米軍にしても、自衛隊が実質守っている訳で頼りにはなりません。

4月には日米首脳会談の為に来日しますが、告げ口外交の韓国も日程を寄こせと嫌がらせをしたのに対して、日本に二日滞在すると言う言明すらできません。非核三原則打ち出し平和賞をとった佐藤栄作、北朝鮮に誤った融和姿勢をとって自国を弱体化させた金大中、ソ連解体を促したゴルバチョフと、他国をみてもトップがノーベル平和賞を取る事は世界権力にとってはご都合が良い、無能のレッテルであるように思えます。

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