相場展望~ビッドコイン
平成26年2月6日号(相場展望~ビッドコイン)
イオンは独自の電子マネー『ワォン』を使える店舗を中小商店に採用を呼びかけました。ワォンはイオンと韓国通貨『ウォン』を掛け合わせて命名されたものです。さすが親中・親韓企業です。電子マネーの多くは、普及を促す為にポイントを貯めると、それでお金のように決済できるようになっています。セブンイレブンのナナコや、TUTAYAやFujiスーパーで使えるTポイントカードなども電子マネーです。JRや私鉄・バスに共通して使えるSUIKAは先払いが基本で、膨大な先払いをプールしてもらった会社は、労せずしてキャッシュフローの増大を確保しています。いくら使っても月々定額で払う、支払いを選択すると、利息が上乗せされる仕組みで、私たちは知らず知らずにローン依存者となっています。クレジットを前面に押し出した丸井が伸びた理由はここにあります。
インターネット上で取引できる仮想通貨『ビッドコイン』がユーロ危機以降急速に伸びています。考案者とされる『ナカモトサトシ』氏は謎の人物です。一説では、京大研究所の望月新一教授、ワシントン大学のニック・サボ教授が有力とされます。考案者はビッドコインの最大保有者とされますが、既にドル・ユーロ・円への換金が特殊な両替所で、自由に廉価な手数料でできる事から、自ら危険を冒して、名乗り出るはずはありません。ビッドコインは金と同様に難しい問題を解く事で、採掘できるようになっており、その上限は2100万ビッドコインとれ、現在は1200万ビッドコインが採掘され流通しています。
ユーロや新興国で通貨危機が起きますと、ドルに換金する時に異常な手数料が取られ、またクレジット決済でも同様に多額の手数料が取られますが、ビッドコインでは為替手数料もカード手数料も生じません。さらに麻薬取引でも当局の監視を受けずに取引ができます。ビッドコインは新興国にとってはまさに救世主であり、自国通貨大幅下落時のインフレヘッジ手段としても使えます。
リーマンショックでドルが信用度を落とし、ギリシャ危機がユーロが信用度を落とした時に、世界の金持ちは金投資へと走りましたが、金の何点は保管が難しく、そのままでは食料品を満足に買えない事にありました。化学兵器が貧者の核兵器と呼ばれた事がありましたか、ビッドコインは新興国の富裕層でない人にも使える爪楊枝のような金の延べ棒なのかもしれません。ドルにとっては金以外の新手のライバル出現です。