700年周期民族大移動 10/8号

700年周期民族大移動 10/8号

相場展望~700年周期民族大移動 10/8号

過去に未来の答えがあると思っている私の愛読書の一つは世界史年表です。
今起きている、シリアや北アフリカからの民族大移動は歴史の法則に沿っています。気候が700年周期で変動するように、旱魃や大雨による凶作は、放牧民族を凶暴にさせ、他民族の食料略奪を促します。

ゲルマン民族の大移動はAD300年から700年に起きました。時はローマ帝国の時代です。ローマ帝国に進入したのは、中央アジアのフン族の略奪・虐殺から逃れたゴート族でした。イスラム国に今おなじような目にあっている人々がシリアや北アフリカから同じような行動をしています。ドイツの東ヨーロッパへの東方殖民とモンゴル帝国の侵略は1100~1300年の間に起きました。かつてのフン族と同じ事をモンゴルがしたのです。モンゴルの欧州侵略と共に、中央アジアのネズミがペスト菌を運び、ヨーロッパに暗黒の黒死病をもたらしました。虐殺と疫病でヨーロッパの人口は二重に減る結果となりました。

恐怖政治で統治をしようとするイスラム国に比べれば景気が良く、人手が不足しているドイツは憧れの地かもしれませんが、先駆してドイツに入ったトルコ民族が経験しているように、ドイツは異民族に冷たい土地です。ユーロという傘の元に安住していたドイツは、日本にまでお金をせびる始末です。金に常に汚い国家なのです。そもそもシリア空爆も、ウクライナ紛争も仕掛けたのはすべてドイツなのですから、自分で尻拭いをするべきです。

アメリカは移民により常に活力を与えられ、発展してきた国家ですが、成熟した欧州の国家にとって移民は軋轢しか産まない、静粛を乱すものです。表面的には人道支援から受け入れても、いずれ格差から生じるテロが欧州各国を悩ます事になりましょう。700年周期の大移動は、波乱の始まりです。

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