平成26年10月2日号（相場展望～イスラム国）

アメリカの三大ハブ空港はロスアンゼルス・シカゴ・ニューヨークです。その中のシカゴの管制塔で放火事件が発生しました。シカゴはオバマの地元であり、イスラム国への空爆への抗議行動と思えます。

イスラム国の地域は古い国家ではアッシリアと重複します。中東にしてもアフリカにしても国境が直線である国は多く、欧米が植民地権益をから勝手に引いたものです。欧米の引いた国境に反発し、1400年間も栄えたアッシリアの再興を夢見ている人々の末裔が活躍しているとも考えられます。首を刎ねる斬首刑の残虐さばかりが強調されますが、イラク戦争で、劣化ウラン弾を使用し、たくさんの奇形児とガン患者をイラクだけでなく、味方兵士にも多数出した、アメリカの残虐さに比べれば罪は軽い方です。

アッシリア人はアラム語を話します。主にイラク・シリアに住みますが、オスマン帝国の迫害から周辺国へと逃げ、さらにアメリカ・スゥエーデン・ドイツ・オーストラリア・オランダ・イギリスにも移民として多くの人が住みます。アメリカには82万人もおり、その多くはシカゴ・デトロイト・カリフォルニアのモデストに住みます。イスラム国への欧米諸国からの参加が多いのは移民の人々がアッシリア再興の元に集う為です。オーストラリアでは警官をイスラム国信奉の若者が刃物で切りつける事件が起き、さらに大規模テロを計画しているとして15人が逮捕されました。新聞には一行も書かれませんが、その共通のキーワードはアッシリアです。またサッカーのFIFAやアジア大会への参加は認められませんが、アッシリアチームはオランダ中心の強いチームです。

トンキン湾事件を仕掛けてベトナム戦争に突入し、同時テロ事件を自作自演してアフガンへ進攻したように、2人のアメリカ人の首を刎ねさせてイラク・シリア爆撃を始めました。アフガンへの進攻は麻薬利権絡みでしたが、イスラム国への空爆は、イラン・イラクからシリアヘ通じるガスパイプライン作り阻止と、シリアにおける石油利権絡みです。石油の売却収入がイスラム国の資金源になっているとして空爆したのは、原油価格を引き上げようとしているのに、彼らが裏で安く売るのが迷惑だからです。